モバイルで重要になる2つの事柄

Steve Lalla
副社長兼ゼネラルマネージャ、Commercial Client Software & Solutions、Dell Inc.

仕事とはもはや場所ではなく、行動です。仕事はいつでも、どこでも、様々なデバイスと膨大な数のアプリケーションを用いて行われます。ますますモバイル化が進む作業環境で、自身のポテンシャルを最大限に発揮できるよう従業員を支援することが、ビジネスおよびテクノロジーのリーダーとしての我々の責務です。

お客様との多くの会話から、モビリティが組織にもたらす価値をお客様が理解していることは明らかです。しかし、お客様の多くは、環境の変化に追われて職場のデバイスやアプリケーションの数を増やすといった状態から脱却して、従業員の生産性と意思決定能力を真に向上させるモビリティ戦略を構築しようと思っていても、なかなか着手できないでいます。

将来に対応できる企業が持つ変革力とは、業績を伸ばすためにテクノロジーを活用することなのです。これらの組織は、人材とデータという2つの基本的な要素を基にしてモビリティ戦略を構築します。

社員が最適なツールを使用して仕事を行うことができるようにし、同時に必要なデータやアプリケーションをシームレスかつ安全に提供します。

人材

2014年のGlobal Evolving Workforce調査で、人々が生産性を高めるためにさまざまなツールを必要としていることが明確に示されました。50 %を超える従業員が個人用デバイスを使用し、60 %が複数のデバイスを仕事で日常的に使用しています。汎用型モデルは機能しなくなっています。同じビジネスユニット内でもさまざまな作業グループが異なるソリューションを必要とし、それらのソリューションは常に進化しています。

モビリティ戦略のビジネスメリットを実現するには、さまざまな従業員がどこでどのような仕事を行っているか理解し、ニーズを満たすためのソリューションの最適な組み合わせ(最適な作業環境)を特定する必要があります。このために、PC、タブレット、スマートフォンを混在させ、それぞれがクラウドや複数のアプリケーションからデータを抽出できるようにする必要があります。

結論 – 会社から支給されるものだけを使用する従業員の時代は終わりました。従業員が実際に必要とするデバイスやアプリケーションを雇用者が提供しないなら、従業員は自分たちでどうにかしようとしてしまいます。結果として、IT部門が会社のデータを使用、作成、および共有するために使用されているデバイスやアプリを把握できなくなるというセキュリティおよび管理上の課題が発生します。これが、次の問題点へとつながります。

データ

効果的なモビリティ戦略のためには、データを有効に活用できる人々の手元にのみデータをシームレスに配信する必要があります。このためには、今まで会社のPCにのみ必要と考えられていた、セキュリティ、管理、および信頼性の概念をデータやアプリケーションにまで広げ、すべての作業スペースで使用できるようにする必要があります。移動を抑制することによってデータのセキュリティを守る代わりに、データ中心のアプローチに移行し、あらゆる移動先でデータのセキュリティを守る必要があります。

この方法により、会社がまったく管理していない個人用デバイスを使用しても、ある程度管理されている会社のデバイスを使用しても、またはクラウドを使用するにしても、時間、場所、方法を問わず、データを必要とする従業員がデータにアクセスできるようになります。暗号化、VPN、デスクトップの仮想化、コンテナ、IDアクセス管理の発展により、従業員が安全で信頼性の高い管理された方法で自由にデータにアクセスできるようにすることが容易になりました。これらの解決策は保護を強化するために統合される必要があり、また、人々がセキュリティを回避せずに擁護するようになるように、シームレスなユーザーエクスペリエンスを提供する必要があります。

人材の雇用と維持から業績の向上まで、十分に配慮されたモビリティ戦略は実際のメリットを実現します。しかし、この戦略では人材とデータのモバイル化に意図的に焦点を当てる必要があります。

自社に適したモビリティ戦略の設計の詳細については、Dell.com/mobility を参照してください。