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最も重要なコンピューティングの4つのトレンド

デル設計担当バイスプレジデント、
(Ed)ward Boyd

CES 2016も終わりに近づいたころ、進化し続けるテクノロジーの世界で次に何が起きるのだろうと思い、私は興奮を抑えることができませんでした。イノベーションは世界のあらゆる場所で、あらゆる業界で起きており、そのペースは驚異的です。その上で、私は今回のショーは2つのカテゴリに分けられるように感じました。1つは今すぐインパクトを与えられるテクノロジー、もう1つはそうでないテクノロジーです。

CESで最も話題になるトレンドのいくつかは、たいていは実現までもう少し時間がかかると思われるものです。その理由としては、価格が高すぎるとか、初期段階のコンセプトで実用化への道筋が明確でないとか、市場の準備ができていないとか、その他さまざまなことが挙げられます。もちろん、このようなトレンドへの注目は、あっという間に冷めるのが普通です(そして、来年CESの参加者がネバダ州ラスベガスに再び集まるころに、また盛り返すのです)。

ニューヨークタイムズのFarhad Manjoo氏は、最近の記事でこのカンファレンスのことを「プロトタイプワールド」だと揶揄しています。記事にはこう記されています。「かなり前からCESは、騒々しい誇大宣伝が列をなす場になってしまった。そのほとんどは実際には何の役にも立たない」。歯ブラシやドアノブ、電球、冷蔵庫といった日用品が「スマート化」するという話にしても、無人運転車やドローンといった新しいコンセプトにしても、新奇性と実用性の間には明確な境界線があるのです。

その一方で、CES 2016では、いくつかの重要なコンピューティングのトレンドやアイデアが見られました。これらは、最新の珍奇なコンセプトのように一般の注目を集めることはないかもしれませんが、PCビジネスとそのエンドユーザーにとって非常な重要性を持っています。

  1. ITのコンシューマー化の本格的到来: 業務用のデバイスがコンシューマー用のデバイスに比べて無骨だというのは、もう過去のことです。業務用とコンシューマー用の壁がなくなりつつあるからです。LAPTOP MagのAvram Piltch氏は最近、コンシューマーがビジネス用ノートパソコンを購入すべき理由について述べています。その要点は、耐久性、キーボード、セキュリティの価格といったことにあります。デルは、このようなビジネス用デバイスの利点を維持しながら、薄型軽量のデザインによる魅力的なスタイルを実現しています。このトレンドに従い、デルは好評のXPSラインナップの特長を受け継いだLatitudeポートフォリオをCES 2016で発表しました。CIOやデスクにじっとしていない社員にとっては朗報です。Dell Latitudeは、ユーザーが自分でも欲しいと思うようなデバイスなので、個人所有のデバイスを持ってくる必要がなくなるからです。

 

  1. ディスプレイ技術の急速な進化: Digital TrendsのMatt Smith氏の記事によると、「過去数年以内にモニタを購入した人には同情を禁じ得ない」のだそうです。なぜでしょうか。ディスプレイ技術の急速な進化により、最新のモニタは「昨年の最上位製品を一気に時代遅れにする」ほどの画質を備えているからです。氏によれば、コンシューマーもビジネスユーザーも、今がモニタを更新すべき時だそうです。デルは、OLEDワイヤレスドッキング/充電といった役に立つ技術に投資すると共に、さらに機能的な設計を追求しています。それが生産性向上に大きな効果があると信じているからです。

 

  1. 仮想現実(VR)と拡張現実(AR)の成熟: VRとARは、過去何年かのCESでは話題先行という印象でしたが、今年のショーではいよいよメインステージへの登場が近いことを思わせました。Consumer Technology Association(CESを主催している会社)のチーフエコノミストShawn DuBravac氏は、FortuneのJohn Gaudiosi氏によるインタビューで、「VRおよびARヘッドセットの販売量は、2015年の約200,000台から、2016年には120万台以上に増加すると予想されます。ゲーム以外にも、衣料、教育、およびビジネスの分野で、VR/ARは重要な役割を果たすようになるでしょう。デルのお客様であるBoeingは、現在VRソリューションを利用して、サービス技術者が航空機エンジンの修理に仮想的な設計図を利用できるようにしています。AlienwareとデルのXPS製品ラインのジェネラルマネージャであるFrank Azorの次の言葉が、状況をよく表しています。「これから当社が開発するすべてのフォームファクタは、VRを念頭に置いたものとなるでしょう」。

 

  1. PCは終わらない: アナリスト会社Moor Insights & Strategyの創業者Patrick Moorhead氏は、WIREDのBrian Barrett氏によるインタビューで、次のように語っています。「PCが何らかの意味で成熟期あるいは衰退期に入りつつあるという見解にはまったく賛成しません。周りを見てください。仕事場で皆が使っているのは何ですか。家庭で何かの作業をするときに皆が使っているのは何ですか」。Barrett氏は次のように続けます。「答えは、ほとんどの場合、PCです」。CES 2016で、デルはPC分野、特に企業顧客向けのPCにさらに注力し、来年以降この分野の成長を再び加速させる方針を示しました。

 

上場廃止後、デルはビジネスとエンターテインメントの将来に向けた実用的なコンピューティングに集中する方針を採っています。デルは、お客様の声に基づくイノベーションを採用した特定用途向けのマシンを発売し続けています。ゲーム愛好家のためのAlienwareシステムや、視覚効果のプロフェッショナルのためのPrecisionワークステーションがその例です。その結果、コンシューマー用と業務用の両方の分野で、賞を受賞したラインナップが実現されています。

さらに、デルは今年のCESを利用して、デルのソリューションの設計に大きなインスピレーションを与えてくれた、当社のお客様方の成果を紹介したいと思いました。これらのお客様方なしには、デルが現在のようなPCメーカーに成長することは決してなかったでしょう。

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